割安銘柄 「PERが低い」の定義色々
はじめに
投資の本を買ってPERが低い銘柄が割安だと知り、株を買ってみたものの、正直、そんなに簡単に儲からないですよね。
それはなぜか。
理由の一つに、割安銘柄を買ったつもりが、実は割安ではなかったということがあります。
割安と言っても、いくつか定義があるのでそれについて書きたいと思います。
全銘柄に対してPERが割安
一番はじめに思いつくのがこれですね。PERが14倍以下ぐらいが割安と言えるのではないでしょうか。なぜ14倍かというと、長期投資で見込まれる成長率が7%なので、その逆数がだいたい14倍だからです。
全体のPERの推移について以下のリンク先に情報がありました。下のグラフはそれを用いて東証一部のPER(時価総額で加重平均)をプロットしたものです。
業種別に見てPERが低い(割安)
業種ごとに平均PERというのが違います。私は投資を始めた頃はこのことを知りませんでした。
そのため、投資をはじめた頃は建設や不動産関連銘柄に偏った投資をしていました。建築や不動産関連は比較的平均PERが低いです。
参考までに、業種別PERを視覚的にわかるようPowerBIを使ってまとめてみました。データは以下のウェブサイトの2020年8月のものを使用し、東証一部だけに絞ってまとめています。ちょっと見えなくなっているところもありますが、右の表で我慢してください。
その他統計資料 | 日本取引所グループ
ライバル企業と比べてPERが低い(割安)
製造業の中でも、トヨタとホンダはライバルというのはわかると思います。でも、トヨタとコマツはライバルではないというのもわかると思います。
ライバル企業と比べて割安なら、そのうちその銘柄もライバル企業に追いつくかもしれません。
その銘柄の過去と比べてPERが低い(割安)
いつもPERが30倍の銘柄がPERが20倍で放置されてたら、全体の平均PERよりは高いけど、その銘柄としては割安です。
ただし、これについては調べ方が難しいです。マネックス証券には銘柄スカウターという分析ツールがあるので、それを使えば簡単に過去3年分ぐらいのPERを確認できます。
しかし、Yahooファイナンス等で調べていてもこの情報は出てきません。
誰でも取得出来る情報としては、有価証券報告書に過去のPERが記載されています。
KDDI 菅首相の携帯電話料金値下げの影響推定
結論:菅さんが言っている40%の値下げは割と妥当そうだが、減配への影響が高そう。携帯料金じゃなくて社会保険料や税金を下げてくれた方がうれしい。
利益率
菅さんに利益率出しすぎと注意されているようですが、実際、どんなもんなのか・・・
2020年3月期の決算資料より計算して 営業利益率約20%
株主としてはうれしいですね。
セグメント別売上高
以下は2020年3月期の有価証券報告書から持ってきました。
パーソナルセグメントの売り上げが約85%です。
有価証券報告書/内部統制報告書 | IRライブラリ | KDDI株式会社
携帯電話料金は4割下げられる?
菅さんは携帯料金を4割下げられるというような発言をしていましたね。
パーソナルセグメントの総合ARPA収入の80%が月々の携帯料金と仮定してみて、それが4割削減されるとどうなるか。
(総合ARPA収入とは携帯料金やらなんやらかんやらを合わせた収入のことらしいです。)
725,335百万円程度売上高が削減されることになります。
販管費は変わらないと仮定して、2020年3月期の税引き前利益が1,020,699百万円なので、これの7割程度削減ということになります。
こうなれば営業利益率は5%前後になると考えられます。
意外と40%は下げられそうな気がする・・・
これを実施されると、配当金が下がる可能性高そうですね。
注意点として、この仮定の計算では赤字で記載した80%が当たってないと参考にならないものになります。
私の生活へのインパクト
現在、妻と合わせて、携帯料金が4500円/月で54000円/年です。
これが4割下がると、私の資産に対してはプラス21600円のインパクトです。(格安携帯なので菅さん値下げの恩恵受けられない可能性もある。)
現在KDDIを400株保有しているので、120x400 = 48000円の配当金が、利益減った分(7割)減ると考えると、私の資産に対してはマイナス33600円のインパクトです。
私の資産に対してはマイナスインパクトになる可能性があります。ちなみにドコモの株式も保有しているので、そっちも含めるともっとマイナスになりそうです。
菅さんは携帯料金が月々いくらをイメージしているのでしょうか。携帯料金より社会保険料とか税金の方を下げてほしいです。
9月権利日の配当狙いの買い増し
首相交代
安部首相が体調不良で辞任するということで、ポスト安部争いが激しいです。菅官房長官がリードしており、2位争いも激しく繰り広げられていますね。菅さんがリードしておりますが、その影響でかわかりませんが携帯各社の株価が下落しております。菅さんは携帯料金に物申す人で、それが影響しているとか。
買い増した株
KDDI
まず、株価下落について思うこととして、菅さんは71歳で、それほど長く首相を務めるのは難しいのではないかと思っています。そのため、携帯各社の株価下落が続くのにも限界があると思っていますので、下げれば買い増ししていきたいと考えています。中でもKDDIを買い増ししていきたいですね。理由はこのコロナ禍でも増配しており、連続増配記録を更新中です。経営陣は連続増配記録ストップに名を残したくないはずなので、これからも増配記録更新は続いていくと信じております。
三井住友FG
配当利回り6%越えで、会社HPに配当は累進的とすることが記載されております。これを信じて買いました。
配当金の推移
梅雨の季節は
配当金の季節ですね。
天気も悪いし、子供も寝てるし、時間があるので月ごとの配当金の推移でもまとめてみようかと思います。
受領配当金が増えた理由
去年から始めた配当金狙いの投資ですが、去年は有り金ほとんど入金したので、受領できる配当金は結構増えました。
グラフにして見える化すると、ニヤけてしまいます。
でも、今年は去年ほど入金できないので、増加スピードはかなり落ちると思います。
投資界隈ではタブーの車も買ってしまったし・・・
配当金再投資のいいところ
配当金再投資のいいところは、株価の上がり下がり以外にも配当金の積み上げが見える化できるところですね。
これによって、狼狽売りを避けることができるようになりました。
値上がりのみを期待する投資では、大きい下げのあとは、その下げを値上がりで取り戻さないといけません。
50%下がると、100%取り戻さないといけない。これを考えると、大きい下げの時は売りたくて売りたくて、ついつい売りボタン押してしまいます。
一方で、配当金再投資では、待てばいつか戻ります。これが私の中でものすごく大事です。
落ちるナイフをつかむ
迷い
昨夜、米国の株価が大きく下落したため、本日は日本株も下落しています。
これが下落の初動なのか、来週からまた上昇相場になるのかよくわかりません。
そんな中で、本日、私の会社は休みのため、昼間から相場に張り付けます。さらに、今月は株を一切買っていないです。
今、ナイフをつかんで、さらに下げても、今月末にボーナスが入るので、そこまで怖くないということもあり...
結局...
JTを100株2138円で買い増ししました。
アサンテと迷いましたが、高配当なものから買っていくということでJTにしました。
これで家族で合わせてJTは1200株保有となりました。
最終的には2200株になるまで買い増していくつもりです。
三井住友FGの配当について
情報は以下より。
銀行の決算資料はモノづくりの企業の決算資料と比べると、専門用語と数字が多く難しいです。
少しずつ理解できたところから整理していきたいと思います。
配当
以下のURLに配当の方針について記載があります。
配当は累進的に行うとありますね。
https://www.smfg.co.jp/investor/stock/shareholder_return.html
持ち株数
2020/3/19 持ち株は500株で、平均取得単価は3,222円です。配当金が年間90,000円もらえます。現在の株価は2560円で、2月の株価と比べると1000円程度下がっています。かなりバーゲンセールではないでしょうか。
天井と大底
天井のサイン
投資をしていて感じた天井のサインを箇条書きていきます。
- 投資成績が好調でウキウキする。
- 米国株投資を始めたくなる。
コロナショック直前の相場では米国株のインデックス投資のツイッターアカウントが非常に多かった印象があります。
私自身、それに影響されて、米国株口座を開き、とりあえずの10万円入金までいってました。
そのあとは株価急落しており、米国株口座は触っていません。かなり下げてるので米国株はじめ時か?
大底のサイン
投資をしていて感じた天井のサインを箇条書きていきます。
- 損切りしたくなる。
- 心からサラリーマンでよかったと感じる。(2020/3/13時点で検証中)
これはまだ検証中です。コロナウィルスの影響で株価が下落している中で、サラリーマンでよかったという思いが強くなってきています。いつもは仕事を辞めたいと思っていますが、このような気持ちになるということは割と底なのではという推測です。
今後、思いついたら追加していきます。