配当再投資の記録

配当再投資で資産形成し、まずは年間配当金150万円(税引き前)を目指します。現在は年間配当金108万円(税引き前)達成。

割安銘柄 「PERが低い」の定義色々

はじめに

投資の本を買ってPERが低い銘柄が割安だと知り、株を買ってみたものの、正直、そんなに簡単に儲からないですよね。
それはなぜか。
理由の一つに、割安銘柄を買ったつもりが、実は割安ではなかったということがあります。
割安と言っても、いくつか定義があるのでそれについて書きたいと思います。

全銘柄に対してPERが割安

一番はじめに思いつくのがこれですね。PERが14倍以下ぐらいが割安と言えるのではないでしょうか。なぜ14倍かというと、長期投資で見込まれる成長率が7%なので、その逆数がだいたい14倍だからです。
全体のPERの推移について以下のリンク先に情報がありました。下のグラフはそれを用いて東証一部のPER(時価総額で加重平均)をプロットしたものです。

その他統計資料 | 日本取引所グループ

f:id:haitou_python:20200929122637p:plain
東証一部PER 加重平均

業種別に見てPERが低い(割安)

業種ごとに平均PERというのが違います。私は投資を始めた頃はこのことを知りませんでした。
そのため、投資をはじめた頃は建設や不動産関連銘柄に偏った投資をしていました。建築や不動産関連は比較的平均PERが低いです。
参考までに、業種別PERを視覚的にわかるようPowerBIを使ってまとめてみました。データは以下のウェブサイトの2020年8月のものを使用し、東証一部だけに絞ってまとめています。ちょっと見えなくなっているところもありますが、右の表で我慢してください。
その他統計資料 | 日本取引所グループ

f:id:haitou_python:20200929150206p:plain
2020年8月 東証一部業種別PER

ライバル企業と比べてPERが低い(割安)

製造業の中でも、トヨタとホンダはライバルというのはわかると思います。でも、トヨタコマツはライバルではないというのもわかると思います。
ライバル企業と比べて割安なら、そのうちその銘柄もライバル企業に追いつくかもしれません。

その銘柄の過去と比べてPERが低い(割安)

いつもPERが30倍の銘柄がPERが20倍で放置されてたら、全体の平均PERよりは高いけど、その銘柄としては割安です。
ただし、これについては調べ方が難しいです。マネックス証券には銘柄スカウターという分析ツールがあるので、それを使えば簡単に過去3年分ぐらいのPERを確認できます。
しかし、Yahooファイナンス等で調べていてもこの情報は出てきません。
誰でも取得出来る情報としては、有価証券報告書に過去のPERが記載されています。